犬の習性について知っておこう

強いテリトリー意識を持っている

犬はテリトリー(縄張り)を持ちます。よくオス犬が片足をあげておしっこを電柱などにひっかけているのを見かけると思いますが、その行為はマーキングを呼ばれ、テリトリーを誇示したり確保したりという目的をもったものなのです。犬は、かけられたおしっこのにおいから、さまざまな情報を発信したり得たりすることができると言われているのです。

犬は自分のテリトリーを侵害する他の犬、人や動物を許しません。自分のほうが強いと判断したり極端に力の差がないと判断しりした相手に対しては、徹底的にテリトリーを守ろうとします。ときには、オス犬同士、大げんかになることも。発情期のメスをめぐってのけんかも同じ性質をもったものです。

テリトリー意識が非常に強いという性質は、侵入者を防ぐ番犬として期待されている犬の場合は大いに役立つものです。ただ、「人や犬が家の前を通るだけで激しく吠えてうるさい」とか「敷地内に入った人や犬に咬みついてしまう」など、行き過ぎると、あっという間に現代の日本では深刻なトラブルに発展してしまいます。そういう習性は、しつけを通じて適切なコントロールをしていく必要があります。


警戒心も非常に強い

テリトリー意識とも関係しますが、警戒心が非常に強いというのも犬の特徴です。警戒吠えもします。

また、自分に危害を加えると感じた相手に対しては、身を守ろうとします。それは、人が想像する以上の防衛攻撃となって、危険な形で表面化する場合があります。いわゆる咬みつき事故です(人が頭をなでようと手を伸ばしただけで、怯えて反射的に咬みつく犬までいるのです)。つまり、警戒心の強さが、咬みつき事故の原因の多くを占めているともいえるでしょう。

こういう犬の警戒心の強さも、十分に考慮してしつけていなかくてはなりません。


その他の習性

その他、自転車や走っている人を追いかけてしまったり、よその家の猫を追いかけてしまったりという、迷惑行為となりかねない習性もあります。せっせと穴を掘って庭をめちゃくちゃにしてしまう犬もいるでしょう。家の中の高価な家具から靴にいたるまで、せっせとかじって台無しにしてしまうこともあるでしょう。

しかし、犬には捕食者としての血が色濃く残っているのですから、このようなことをするのはごく自然なことなのです。ただ、人間社会で生活している以上、人間にとって迷惑になる習性はしつけによってなおしていかなくてはならないというだけなのです。

要は、しつけに活用できる習性を最大限に活用し、望ましくない習性は極力修正していくということが、しつけの基本なのです。


《重要ポイントのまとめ》
①犬の習性をしつけに活かす
⇒群れにおける順位づけの習性などを活かす
⇒人間社会でトラブルを起こしやすい習性は極力弱める

②順位づけの習性を利用するには
⇒飼い主さんがリーダーとなる
⇒家族の中でも犬の順位が最下位になるようにする

③飼い主さんがリーダーになるためには?
⇒犬に愛情をそそぎ、信頼関係を築く
⇒主従関係をつくるトレーニングをする
⇒やってよいことと悪いことをきちんと教える

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