散歩の時にリードを引っ張る癖を治したい!やり方を教えて

Q:散歩のときにリードを引っ張ってしまいます。どうしたらなおるのでしょうか?

A:チョークチェーンという訓練具を活用すると、案外簡単に引っ張り癖をなおすことができます。

チョークチェーンというのは、犬の首の周囲に巻ける形になったチェーンで、ネックレスのようなゆるい首輪として普段づかいもできるものです。トレーニング時にはチョークチェーンにリードをつけ、犬にいけないことを気づかせたいときに、刺激を与えるために使用します。

散歩のときには、犬を飼い主さんの左側につかせます。犬が飼い主さんに歩調を合わせているときには、何もしません。リードにつながったチョークチェーンはゆるんで垂れ下がったままです。

しかし、もし犬がリードを引っ張ろうとしたなら即座に立ち止まり、立ち止まるのと同時にリードを引いて「いけない」と叱ります。リードを引くとチョークチェーンが締まるので、「いけない」という制止の声とチョークチェーンの刺激で犬がハッと気づきます。犬が気づくためには一瞬しまるだけでいいので、次の瞬間にはチョークチェーンはゆるめてしまいます。

この一瞬だけというところがポイントです。一瞬でないと、犬が苦しさを感じるだけで、気づかせるための効果がなくなってしまうからです。また、犬というものは、リードを引っ張られると、いっそう体を前のめりにさせて引っ張ってしまうという性質があるので、飼い主さんがリードをぴんと張った状態にしてしまうのは逆効果なのです。

さて、ハッと気づいた犬は、飼い主さんのほうに意識を戻します。それを逃さず犬に自分の左脚を叩いて見せ、「つけ」と指示してください。このときには、犬が数歩先に出てしまっていると思いますが、必ず犬を飼い主さんの立ち止まっているところまで引き戻すようにします。飼い主さんのほうから犬のところまで進むということは絶対に避けてください。これは、あくまでも飼い主さんが主導権を持っているということを示すためです。

その後、ちょっとの間でも犬が引っ張らないで歩けたら、その機を活かして飼い主さんが満足して喜んでいることが伝わるように「よしよし」とほめてあげてください。最初の頃は、ほめるときにおやつもあげたらいいでしょう。犬がパクッと食べやすいおやつをポケットに入れておき、ほめるときにタイミングよくさっとあげるのです。

チョークチェーンに慣れてきたら、いちいち立ち止まったり叱ったりしなくても、犬がつい引っ張ろうとしたときに一瞬刺激を与えるだけで、犬が自分で動きを修正するようになります。犬が完全に、飼い主の左側について歩調を合わせて歩く脚側歩行ができるようになるまで、散歩のときを利用してこの練習を繰り返します。もっとも、初歩的な脚側歩行をマスターするまでは、気の散らない場所で行うようにしてください。

チョークチェーンを使っての脚側歩行が上手にできるようになると、普通の首輪に替えても、脚側歩行が上手にでき、飼い主さんの指示にも従うことができます。

「主従関係をつくるトレーニング」をやっておくと犬が素直にいいつけに従うので、チョークチェーンを使ったトレーニングだけでなく「主従関係をつくるトレーニングも取り入れましょう。

ところで、すでに成犬になってしまった力の強い大型犬相手などの場合は、特に女性では力が足りず、現実問題として引きずられがちで危ない、教えている余裕がもてないということもあるでしょう。あるいは、どうしても長年の引っ張り癖がなおらないというときもあるでしょう。そんなときには、「引っ張り防止ハーネス」や「引っ張り防止口輪」がとりあえずは便利なので使ってみたらいいと思います。

とりあえず、というのは、犬が脚側歩行をマスターするわけではないので、使わなくなったら元に戻ってしまうからです。しかしそうであっても、「引っ張り防止ハーネス」は犬がリードを引っ張ったときに前足の付け根に抑制する力が働く仕組みによって、「引っ張り防止口輪」は犬の頭の向きをコントロールできる仕組みによって、効果的に引っ張りを防止することができるので、必要なときにはありがたい犬具なのです。

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