室内犬のための簡単トイレのしつけ方 9つのステップ

①トイレについてはこう考えよう

犬が我が家にやってきたその日から、早速、始めなくてはならないのがトイレのしつけです。外飼い予定の犬でも、小さいうちは家の中に入れておくことが多いので、そんな場合はやはりトイレは覚えさせる必要があるでしょう。

トイレのしつけをするには好都合なことに、犬はきれい好きな動物です。自分のベッドでは決して排泄をしませんし(長いことベッドとトイレの区別のないようなケージに入れられて販売されていた犬は、混乱しているかもしれませんが)、トイレの場所を完全に覚えてしまうと必ずトイレで排泄をしてくれます。また、犬は、自分の排泄物のにおいがついた場所をトイレと決めてしまう習性があります。

ということで、トイレのしつけでもこういう犬の習性を利用しましょう。一番最初にすべきはトイレの場所を決めてしまうということ。次にトイレだけで排泄をさせるように誘導することです。「トイレ以外の場所に排泄物のにおいをつけさせない」という意気込みで臨んでいただけると、犬のほうもスムーズにトイレを覚えていってくれると思います。


②囲われたトイレをつくる

犬がいつでも行け、落ち着いて排泄できる場所にトイレをつくってあげましょう。物陰になった部屋のすみや洗面所、廊下などがいいのではないでしょうか。

場所を一カ所決めたら、そこにペットショップなどで売っているトイレシーツを敷きましょう。トイレシーツの代わりに古新聞などを敷いてもいいのですが、犬が気持ちよく使えトイレが好きになりやすいという意味で、水分の吸収率と吸収スピードの速いトイレシーツはお薦めです。

トイレシーツを敷いたら、それを、トイレシーツと柵の間に隙間ができない大きさのサークルで囲います。このとき、トイレシーツにほんの少しだけその犬のおしっこをつけておきます。犬を引き取るときに、おしっこのついたトイレシーツの切れ端をもらっておくと、家に到着したその日から排泄物のにおいを活用できて好都合です。

また、トイレ以外のところにすでにそそうをしてしまっていたら、においを残さないようにきれいにふきとり、さらに消臭剤をかけておいてください。そそうをしてしまった場所を、当の犬がトイレと決めてしまうと困るからです。


③排泄しそうなときトイレに

犬が排泄をしそうなタイミングをみはからって、トイレの中に入れます。

排泄しそうになったら、トイレの中に入れる


ほとんどの犬は、「目が覚めたとき」「餌を食べたあと」「運動したあと」に排泄したくなるようです。そういうときにトイレに連れて行ってみましょう。

タイミングがよくわからないときは、十分に犬の様子を観察しておき「そわそわしだしたとき」や「クンクンにおいを嗅ぎだしたとき」、「腰を下げておしっこの体制に入ろうとしたとき」「背中をまるめて両足を開くウンチ体制に入ったとき」など、犬がトイレシグナルを発したときに、すぐに抱き上げてトイレに連れて行ってみてください。トイレシグナルは犬によって違うところもありますから、一番身近で愛犬のことをよくご存じの飼い主さんに見極めていただきたいと思います。

なお、まさに排泄の寸前というような確実なトイレシグナルを発見したときは、「いけない」「まて」と、厳しく禁止するための声をかけてトイレに連れて行きましょう。

トイレに入れるときに「トイレ」とか「エンプティ(おなかの中のものを出すという意味)」という、排泄をさせるための指示語を決めておき、毎回、声をかけるとよいでしょう。 この排泄指示の声かけを続けていると、練習のときにトイレの場所だと示すだけではなく、排泄させる場所とタイミングを飼い主が決めて指示することができるようになる犬もいます。

これができるようになると、長時間乗り物に乗って移動するときなどに大変便利です。 しかし、人間であっても、思うように排泄のできないことも多いですよね。ですから、しつけやすいタイプの犬は別として、無理には教え込まなくてもいいと思います。


④排泄がすむまで気長に待って

犬をトイレに入れたら、飼い主さんはサークルのそばで雑誌でも読みながら、気長に待っていましょう。すぐにトイレをすませることのできる犬もいれば、そうでない犬もいます。飼い主さんが焦ってしまうと、それが犬にも伝わってうまくいきません。すでに犬はサークルに囲まれたトイレに入っているのですから、失敗する可能性はゼロ。こんなにいいことはありません。飼い主さんは、どうかゆったりとかまえておいてください。


⑤成功したらほめてあげる

犬をサークルに入れている限り、必ずいつかはそのトイレで排泄します。排泄ができたら、トイレにいるままの犬を大げさなくらいほめてあげてください。


⑥ほめたあとでトイレから出す

出し残しがないか様子をみます。大丈夫なようでしたら、犬をサークルから出します。そして、犬が見ているところで、犬とうれしそうに話すなどしながら汚れたシートと汚物を片付けます。

片付け終わったら、犬とたくさん遊んであげましょう。犬が「トイレのあとは楽しいことがある」と学んでくれたら、トイレのしつけもしやすくなります。


⑦繰り返し練習でマスターさせて

タイミングをみて、犬をトイレに入れる。犬の排泄がすむまで待つ。排泄ができたらほめてあげる。サークルから出して遊んであげる。

以上のことを、トイレのタイミングのたびに繰り返しやらせます。重要なのは、このトイレでしか排泄させないよう努力するということです。ここで十分に時間をとって繰り返し練習ができていると、犬がトイレを忘れることがありませんから、その後がずっと楽になります。念入りに練習させておいてください。

もし、ずっと犬のそばについていられないときは、別のところでそそうをしてしまわないように、犬のベッドの場所をもう一つのサークルで囲って、そこに犬を入れておいたらいいでしょう。犬は、病気でない限り自分のベッドでは排泄をしない習性があるので、それを利用するのです。このときも、時間をみてトイレに連れて行きます。

排泄の時間が大体決まっているなら、そばについていられなくても、ベッド用サークルは使わなくてかまいません。犬を自由にさせておき、時間になったら早めに連れていくようにいたらいいでしょう。


⑧犬が自分でトイレに行けるように

以上のプロセスを経てトイレを覚えてしまったら、犬はトイレに行きたくなったら自分から行くようになるため、次の段階ではサークルの入り口をあけておくようにします。犬が自分からトイレに行って排泄できたら、たくさんほめてあげましょう。「そろそろトイレに連れて行かないと危ないかな?」とか「あ、トイレシグナルだ」と飼い主さんが感じた場合は、飼い主さんがトイレに連れて行ってあげてください。

あとは、この方法で、トイレのしつけの完成まで頑張ってみていただきたいと思います。


⑨ポイント-失敗しても叱らない

もっとも重要なこと。それは、「犬がそそうをしてしまったときには、絶対に叱ってはいけない」ということです。たとえそそうの直後であっても、すんでしまったことだと、犬には自分がなんで叱られているのか理解できないのです。ですから、もしそんな犬を叱ってしまうと、排泄自体を怒られたと勘違いしてしまいます。その結果、隠れてするようになるなど、そそうが悪化する可能性のほうが高くなるというわけです。もちろん、体罰もいけません。

ですから、そそうをしたときには何の反応も見せずに、犬を別の場所に移してから汚された場所をきれいにしましょう。においが残らないように完全にふき取り、消臭スプレーをかけておいてください。

このとき何か声をかけたり、片づけるところを犬に見られてしまったりすると、犬は「そそうをしたら注目され、かまってもらえる」ととらえ、わざとそそうを重ねるようになってしまうことがあります。やはり犬は人間と違う独特の感じ方をするのです。お気をつけください。

もし、犬がそそうをする直前で、トイレに連れて行くのには間に合わないというところを発見したら、厳しい声で「いけない」と叱るとともに、とっさに手近な壁やテーブルを「バン!」と大きな音がするように叩いて、犬をびっくりさせてください。「リーダーである飼い主がそこをトイレにすることを許していない」と犬に理解させるために、毅然とした厳しい態度が必要です。その後は、犬を一切無視したまま、犬の見ていないときにそそうのあとをきれいにします。

同じく現行犯でそそうをしている最中を発見したとき、あるいは、まさに排泄直前でトイレに連れていくのが間に合わなかったときには、小石の入った空き缶など、大きな音の出る物を犬の側に投げつけるのも効果的です。犬に「トイレ以外で排泄すると怖くて嫌なことが起こる(天罰がくだる)」と思わせるのです。

あくまでも天罰でなくてはいけませんから、飼い主さんは犬のほうを見たりせず、最後まで無関係を装ってください。こういうことを飼い主さんがやっていると犬が知ってしまうと、前述と同様に犬が排泄自体を怒られていると勘違いしてしまうので、そそうが悪化してしまいがちです。

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